公益財団法人 国家基本問題研究所
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今週の直言

西岡力の記事一覧

国基研企画委員兼研究員・麗澤大学客員教授 西岡力    また韓国の裁判所がひどい判決を下した。1月8日、ソウル地裁は日本国に対して、元慰安婦12人に、1人あたり1億ウォン(約950万円)の慰謝料を払えと命じた。  国際法には、国家は他国の裁判の被告にならないという「主権免除」の原則がある。国家が互いの主権を尊重する外交関係の基本だ。ところがソウル地裁は、慰安婦制度を「主権免除」...

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国基研企画委員兼研究員・麗澤大学客員教授 西岡力    文在寅政権下の韓国は、自由民主主義国連合に入る資格があるのか。  来年の先進7カ国(G7)議長国である英国のジョンソン首相は、インド、オーストラリア、韓国をG7サミットにゲストとして招くと発表した。英政府は声明で「共有する利益を推進し共通の課題に取り組むため、志を同じくする民主主義国家と協力していく」と説明した。英政府は中...

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国基研企画委員兼研究員・麗澤大学客員教授 西岡力    12月10日、韓国国会で高位公職者犯罪捜査処(公捜処)法の改正案が与党民主党の強行採決により成立した。公捜処は高位公職者だけを捜査対象にする大統領直属の捜査機関だ。野党「国民の力」党議員らは喪服を着て、韓国の民主主義が死んだと激しく抗議した。  改正のポイントは公捜処長候補の推薦にあたり野党の拒否権を廃止することだった。昨...

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国基研企画委員兼研究員・麗澤大学客員教授 西岡力    香港の民主化運動リーダーが次々逮捕され、実刑判決を受けている。これに対して日本で批判の声が高まり、朝日新聞までもが12月3日社説で「国際社会は共同行動を強めるべきだ」と書いた。  それでは国際社会はどのような共同行動を取るべきなのか。都合が悪くなれば国際的な約束や評判など無視する独裁政権に人権侵害をやめさせるためには、それ...

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 本欄でも、これまで何回か紹介してきたように、韓国で慰安婦問題、戦時労働者問題について、歴史の真実を知り、それを広く韓国社会に広める活動が活発化している。 「反日銅像真実糾明共同対策委員会」という団体が中心になっている。同委員会は『反日種族主義』の著者のひとりである李宇衍氏、弁護士の金基洙氏が共同代表。彼らは昨年12月から毎週水曜日、ソウルの日本大使館前の慰安婦像の近くで、正義連(旧挺対協)...

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 米国トランプ大統領に対して日本では「差別主義者」「人権無視」などと批判する一部専門家がいる。しかし、日本の抱える重大な人権問題である北朝鮮による日本人拉致問題について、歴代の米国大統領の中でトランプ氏ほど、親身になって家族の苦しみに耳を傾け、北朝鮮に対して直接、解決を迫った人はいなかった。その意味でトランプ大統領は、日本人にとって人権問題に誠実に取り組んでくれた恩人といえる。なぜ、そのことがもっ...

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国基研企画委員兼研究員・麗澤大学客員教授 西岡力    日本学術会議の存在意義について議論が盛り上がっている。学術会議を設立した日本学術会議法は1948年に制定された。当時、連合国軍総司令部(GHQ)は日本を世界平和の敵と見て、2度と世界に立ち向かえない弱い国にすることを目標としていた。  GHQが草案を作成し、前年に施行された憲法の前文には「日本国民は、(略)政府の行為によつ...

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 安倍晋三首相の退陣前後に、その北朝鮮政策を批判的に総括する議論がいくつか出ている。北朝鮮問題を長く扱ってきた学者やジャーナリストが、トランプ政権とともに強い圧力をかける政策を実行してきたことを、そのために首脳会談に北朝鮮が応じず、拉致問題が進展しなかったなどと批判しているのだ。 しかし、安倍前首相の北朝鮮政策は成功している、その成功を土台に菅政権が拉致問題で大きな成果を上げる機会が来ている...

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 平成29年(2017年)秋、米朝関係は戦争直前だった。当時から私を含む少数の専門家が指摘してきた通りだが、米紙ワシントンポストのボブ・ウッドワード(Bob Woodward)副編集人の新著「Rage(怒り)」がその生々しい状況を明らかにしている。トランプ大統領との17回のインタビューをもとに出版された同書から当時の生々しい状況を知ると、当時の日本の総理大臣が安倍晋三氏で良かったと心から思う。 ...

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 9月1日、石破茂・元自民党幹事長が党総裁選挙出馬にあたり、会見を開いて拉致問題について次のように語った。 東京、平壌で連絡事務所を開設する。それは政府として公式に、責任をもった立場で拉致問題をどのように解決するかということに対応していかねばならないからだ これは大変危険な公約だ。強く反対したい。 「被害者死亡」確認と同じ 石破氏は2018年9月の前回の総裁選挙でも同じこと...

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国基研企画委員兼研究員・麗澤大学客員教授 西岡力    「日本に対話を呼びかけ」―。日本の多くのマスコミは8月15日の文在寅韓国大統領の演説にこのような見出しを付けた。しかし、その全文を読み、同じ式典でなされた光復会(独立運動家とその子孫の会)会長の祝辞を読むと、現政権下での日韓関係の正常化はほとんど不可能だと考えざるを得ない。  ●空疎な対話呼びかけ  文大統領はこう語...

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 7月10日、99歳の生涯を閉じた韓国の英雄、白善燁将軍に対する文在寅政権側の冷遇が自由世界の心ある人々を怒らせている。白将軍が逝去したのは10日の午後11時だが、同じ日の零時過ぎ、セクハラで告訴されて自殺した朴元淳ソウル市長の死体が山中で発見されている。つまり、ほぼ同じときに、韓国の国是である反共自由民主主義を守るために命がけで戦った英雄と、国是を崩すために左派市民運動家、人権弁護士、政治家とし...

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国基研企画委員兼研究員・麗澤大学客員教授 西岡力   これまで新型コロナウイルス患者は1人もいないと主張してきた北朝鮮が、初めて感染者発生を認めた。韓国から軍事境界線を越えて北朝鮮の開城市に戻った元脱北者の感染の疑いが濃厚と判明したというのだ。 7月26日、朝鮮労働党機関紙・労働新聞は一面トップで、前日に党非常拡大政治局会議が開催されたと報じた。そこで金正恩委員長は「わが国に悪...

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 韓国の朴元淳ソウル市長が7月10日、市内の山中で遺体として発見され、自殺と断定された。朴市長は8日までは、不動産価格の暴騰を抑制する問題で、長年の左派運動の同志である与党「共に民主党」の李海瓚代表と会談するなど通常に業務をこなしていた。 ところが、9日に市庁に出勤せず全ての日程をキャンセルしていた。夕方、同居していた娘が(妻とは別居中)、「父が遺言めいたことを残して市庁官舎を出た後、携帯電...

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国基研企画委員兼研究員・麗澤大学客員教授 西岡力    7月2日、韓国与党「共に民主党」所属で国会の外交統一委員長である宋永吉議員が、元慰安婦や元戦時労働者の遺族らとともに国会内で記者会見を開き、日韓でベストセラーになった『反日種族主義』の編著者李栄薫氏と、講義中に『反日種族主義』を取り上げて大学当局から懲戒処分を受けた柳錫春・延世大教授らを「歴史歪曲があまりにも深刻で到底黙過で...

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国基研企画委員兼研究員・麗澤大学客員教授 西岡力    北朝鮮は金正恩独裁政権から金正恩・与正兄妹独裁政権へ移行した。金正恩労働党委員長の健康状態がかなり悪いことを意味する。6月8日、本コラムでは、与正氏が4日に談話を出して、脱北者が北朝鮮へ風船ビラを送ったことを口汚く罵り、それを黙認した韓国政府に南北連絡事務所の閉鎖や南北軍事合意破棄もあり得ると脅したことを、権力委譲の兆候と指...

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国基研企画委員兼研究員・麗澤大学客員教授 西岡力    北朝鮮による拉致被害者横田めぐみさんの父、横田滋さんが天に召された。被害者救出のため、1997年から共に戦ってきた。戦場の私のすぐ横で敵に向かっていた戦友が敵弾に当たって倒れた、という感覚だ。  ●北朝鮮のウソと戦った横田滋さん  滋さんの戦いを一言で表すなら、世論に訴えてウソを打ち破ることだった。平成9年、実名を出...

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元慰安婦の李容洙氏が30年間ともに運動をしてきた元慰安婦支援団体「正義記憶連帯」(正義連、旧称は挺対協=韓国挺身隊問題対策協議会)とそのリーダーの尹美香氏を批判した後、韓国では連日、尹氏らの不正、偽善、運動の政治利用が暴露され、検察が本格的な捜査に入った。 韓国の左派マスコミや与党内でも、検察の捜査で会計上の不正の証拠が出てくれば、尹氏を庇いきれないという雰囲気が広まっている。しかし、5月2...

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国基研企画委員兼研究員・麗澤大学客員教授 西岡力    韓国で、元慰安婦の李容洙氏が支援団体の元代表、尹美香氏を寄付金使途不明などで激しく批判したことを契機に、不正会計、寄付金横領疑惑、活動の政治利用などが連日暴露され、ついに検察が本格的捜査に入った。  ●募金流用など疑惑続出  元慰安婦支援団体「正義記憶連帯」(旧称は挺対協=挺身隊問題対策協議会)の会計報告が収入額と支...

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 北朝鮮の独裁者、金正恩委員長が5月1日、20日ぶりに公の場に姿を現した。正確に言うと北朝鮮公式メディアが2日、前の日に平安南道順川で行われた肥料工場の竣工式に金正恩が出席した際の写真と動画を伝えた。  若干、左足が不便なようだったのと、顔にむくみがあったように見えた。たばこを吸う場面もあり、少なくとも重病人には見えなかった。  ただし、動画では金正恩の右腕に傷跡のような黒い点が見えた。心臓の...

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国基研企画委員兼研究員・麗澤大学客員教授 西岡力    北朝鮮の最高指導者、金正恩労働党委員長の健康状態について、様々な情報が飛び交っている。現段階で一番可能性が高いと思われるのは、最近信頼できる筋から入手した「4月12日に心臓の手術を受け、東部・元山の特閣(専用別荘)で療養している。元気な姿を公開できるほど回復してもいない」である。  ●「重篤」ではない  米情報機関は...

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国基研企画委員兼研究員・麗澤大学客員教授 西岡力    15日の韓国総選挙で、文在寅政権の与党(共に民主党、共に市民党)が圧勝し、300議席のうち180議席、5分の3を占めた。それに左派小政党(正義党6議席、開かれた民主党3議席)を加えると、189議席になる。それに対して保守系の第1野党(未来統合党)は103議席、中道野党(国民の党)は3議席だった。  韓国の国会は1院制で、本...

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 李度珩(イ・ドヒョン)前「韓国論壇」社長が5日、逝去された。87歳だった。最近は日本に来られる度に、国基研の企画委員会でも韓国情勢について講演をしてくださった。韓国保守論壇の重鎮であった。  「朝鮮戦争勃発時、ソウルを占領した北朝鮮共産軍がソウル大学病院で患者を虐殺し、それを止めようとした医者、看護師も皆殺しにした。ところが、いまの50代以下の若い世代はその事実を知らないで、南北対話に酔ってい...

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国基研企画委員兼研究員・麗澤大学客員教授 西岡力    4月15日の韓国総選挙が近づいた。現時点で文在寅政権の与党と準与党側が圧倒的に有利な情勢だ。  韓国の国会は定員300の1院制だ。任期は4年で、解散はない。一方、大統領は任期5年の1期限りだから、任期中のどの時点で総選挙があるかは大統領ごとに異なる。文在寅大統領にとって今回の総選挙は、任期3年を過ぎた時点での中間評価的性格...

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 3月30日付の今週の直言「死者1万人超か、北朝鮮でコロナ蔓延」に書いたように、北朝鮮では武漢肺炎の死者が1万人を超えているほか、市場の物価の高騰により餓死者が発生するなど体制の危機が深化している。  そこで紹介したように、1月末から中朝国境を封鎖した結果、中国からの物資が入ってこなくなり、大多数の住民の生活を支えていた市場(チャンマダン)では国産が大部分のコメやトウモロコシを含むすべての商品の...

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国基研企画委員兼研究員・麗澤大学客員教授 西岡力    先週末、私に届いた内部情報によると、中国・武漢発の新型コロナウイルスによる北朝鮮の死者が3月下旬段階で1万人を超えた。死者が一番多いのは首都平壌という。表向きの死因は「急性肺炎」とされているが、大半がコロナウイルスによるものであると政権中枢では認識されているという。北朝鮮はイタリアを上回り、ウイルス感染による死者が世界最多と...

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 昨年あたりから、韓国の保守知識人のなかで、無条件の反日を批判する声が目立つようになってきた。それは日本の主張に同意するという意味よりも、このままでは反日が国を滅ぼすという憂国の立場からの主張とみるべきだ。日本でベストセラーになった『反日種族主義』の原本が韓国内で12万部売れたことがその代表的例だ。私はそれを「アンチ反日」の台頭と呼んでいる。  そんな中、韓国の良識的保守を代表するジャーナリスト...

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国基研企画委員兼研究員・麗澤大学客員教授 西岡力    元朝日新聞記者の植村隆氏が私を相手に起こした慰安婦捏造ねつぞう記事訴訟の高裁判決が3月3日に出た。地裁に続き私の完全勝訴だった。植村氏は、私が著書や雑誌論文などで同氏の1991年8月と12月の元慰安婦金学順氏に関する記事を捏造と評論したことを、名誉毀損だと訴えた。  ●高裁も認めた記事の捏造  名誉毀損による損害賠償...

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 文在寅大統領がまた、日韓をめぐる最新の歴史研究成果を無視する反日演説を行った。  文大統領は3月1日、日本統治時代の1919年3月1日に発生した独立運動から101年になる「三・一運動記念式」の演説をソウル市内で行い、「1919年、1年間で実に1542回にわたり行われたデモで、全国でおよそ7600人が死亡、1万6000人がけがを負い、4万6000人が逮捕・拘禁された」と語った。  文大統領は昨...

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国基研企画委員兼研究員・麗澤大学客員教授 西岡力    北朝鮮の権力中枢で、金正恩労働党委員長の叔父、張成沢氏が2013年12月に粛清されたのとほぼ匹敵する大事件が起きた。党内で強大な権力を持つ組織指導部長が公開の席で解任されたのだ。  2月28日、北朝鮮公式メディアは一斉に、労働党拡大政治局会議が開催され、李万建組織指導部長と朴太徳副委員長(農業担当)が解任されたと報じた。朝...

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 中国発の新型コロナウイルスは、日本と韓国でもいま猛威を振るっている。日本では韓国政府の対応が日本に比べて優れているという議論が散見される。特に、ウイルス検査の件数の比較から、なぜ日本は韓国でできている大量の検査をできないのか、東京五輪・パラリンピックへの影響を恐れ、検査数を意図的に抑えているのではないか、などという疑惑の声をよく聞く。  ●新興宗教団体の感染対策に忙殺  しかし、韓国内で...

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 軍事情報に強い韓国のジャーナリスト金泌在氏が2月6日、自身が主宰するネットテレビで伝えたところによると「北朝鮮で新型コロナウイルスによる肺炎のため40人が死亡した」という。北朝鮮当局はウイルスの感染者はいないと発表しているが、それは信じられない。韓国では複数の脱北者らが北朝鮮内の感染者数や死亡者数をそれぞれのルートで北の内部からつかみ、競って公表している。  2月16日現在、北朝鮮との国境に面...

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旧正月である1月25日、金正日の妹で2013年12月に処刑された張成沢の妻である金慶姫が姿を見せた。北朝鮮の公式媒体は26日、金慶姫が金正恩や与正らといっしょに平壌で旧正月の記念公演に出席したとして、写真や動画を報道した。彼女の姿が公開されるのは6年ぶりだ。 実は私(西岡)は数年前、情報源から金慶姫は張成沢処刑に強く抗議し、金正恩を叱責し続けたので、金正恩によって毒殺されたという内部情報を入...

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国基研企画委員兼研究員・麗澤大学客員教授 西岡力    北朝鮮では昨年12月28日から4日間、労働党中央委員会全体会議が開かれた。本来なら党中央委員と同候補の300人で行う会議だが、今回は中央委員候補より下の党、行政機関、軍の幹部が全国から平壌に集められ、傍聴席を埋めたので、約2000人に膨れ上がった。  会議では金正恩委員長が約7時間、報告演説をした。その内容は一言で言うと「...

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 共同通信が12月26日報じたところによると、日本政府は2014年に北朝鮮から2人の拉致被害者の生存情報を伝えられながら、政府高官が安倍晋三首相の了承を得たうえで、公表しないと決めていたという。事情を知らない国民がこの記事だけを読むと許しがたい隠蔽行為と思うだろうが、この記事にはいくつかの疑わしい点がある。  まず2人とは、認定被害者の田中実さんと未認定被害者で在日朝鮮人の金田龍光さんで、共同通...

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 「反日種族主義」の著者の1人である李宇衍博士が12月18日、ソウル日本大使館近くで慰安婦像撤去と水曜集会に反対する1人デモをしていたとき暴漢に殴られるという事件が起きた。日本では産経新聞が19日付(WEB上では18日)で報じた。ところが、警備に立っていた警察は犯人を現行犯逮捕せず、むしろ犯人と被害者を一緒に派出所に任意同行して、犯人が暴行を続けるのを放置した。李宇衍博士らは警察の対応を「テロを傍...

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 12月22日、北朝鮮は金正恩が主宰して労働党拡大中央軍事委員会を開催し「自衛的国防力発展」について論議したと報じた。予告していた労働党中央委員会全体会議はその後に開かれるのではないかと予想されている。  私は以下のような北朝鮮内部情報を数日前に入手していた。それによると、25日以前に中央委員会全体会議が開かれることになる。情報の正しさはすぐ検証されるが、現時点で分かっていることとして、ここに国...

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李宇衍博士らが出した慰安婦像撤去を求める声明は以下の通り。 過去の記事はこちら ◇ 慰安婦像撤去と水曜集会中断を求める声明    慰安婦像は歴史を歪曲して韓日関係を悪化させます。 慰安婦像は「強制的に連れて行かれた少女」という歪曲されたイメージを作って国民にこれを注入・伝播しています。  しかし実際の慰安婦は10代初めの少女ではなく、平均的に20代半ばの成人でした。 そ...

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国基研企画委員兼研究員・麗澤大学客員教授 西岡力    12月16日、東京とソウルで日韓関係をめぐり二つの動きがある。東京では戦略物資の輸出管理をめぐる日韓局長級対話が開かれる。報道によると、ソウルでは戦時労働者補償基金法案が韓国国会に提出される。日本の超党派国会議員がつくる日韓議員連盟の幹部らは、文喜相韓国国会議長が主導したこの法案に両国関係打開への期待をかける発言をしている。...

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 日本のマスコミはまったく取り上げないが、韓国の国会で与野党間の激しい政争が起きている。与党が群小野党と組んで議決を強行しようとしている2つの法案が成立すれば、韓国は全体主義体制に入ってしまう。すなわち、連動型比例制への選挙法改正と、文在寅政権が検察改革の核と位置付ける高位公職者犯罪捜査処(公捜処)新設法である。これに強く反対している野党第一党、自由韓国党の黃教安代表は11月20日から8日間、寒空...

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