わが国の基は皇室にある。2700年近く、父方が天皇につながる男系の血統を守る皇室は、いま126代目の天皇を戴く。明治維新のような歴史の節目、大東亜戦争の敗戦、東日本大震災などの国難の折り、皇室は国民統合の中心軸となって人々を前向きに励まし奮い立たせた。
皇室の御存在の意義を現代日本人よりも理解しているのは実は中国人であろう。だからこそ、彼らは日本国安定の礎としての皇室を巡って世論を二分し、皇室弱体化を図る情報工作を展開中だ。ネット空間には今上陛下の内親王、愛子さまの天皇即位を熱望する声が溢れ、次代の天皇即位が法整備されている秋篠宮皇嗣殿下及び悠仁親王殿下への誹謗中傷が渦巻いている。新聞、雑誌も同様だ。
●動画発信元は香港
一例がフェイスブックとユーチューブで拡散中の動画「日本の魅力」である。嘘と悪意に満ちた動画はいずれも、今上陛下御一家への手放しの礼讃と秋篠宮御一家への究極の貶めが対になっており、世論分断を煽る。
中曽根平和研究所上席研究員、大澤淳氏はサイバーの第一人者だ。氏は一連の動画のアカウントやコメントを追跡し、発信元全てが香港だったことを突き止めた。氏は中国の情報工作だと結論し、こう述べた。
「目的は『敵社会』、つまりわが国の安定を崩すことです。日本国を非常によく研究している証拠に、彼らは皇室に目をつけた。わが国は今、皇室典範改正に取りかかっており、この機に愛子さま、悠仁さまを巡るわが国の世論を分断する狙いでしょう」
皇學館大学特別教授の新田均氏は、易姓革命の悲惨さと国家にもたらす混乱を知悉している中国が、わが国弱体化の最有力手段として日本版易姓革命を起こさせようとしていると指摘する。その為に彼らが目指す第一歩が男系男子による皇位継承の芽を摘み取ることだ。
易姓革命では、皇帝の姓が変わり男系の血筋が変わることで王朝自体が変わる。男系の血筋が変わることで全てが変わり、前王朝が滅びて次の王朝が誕生するが、それもまた幾世代かで滅びる。国家の脆弱化を骨身に沁みて理解する中国は、平和で安定したわが国の土台を切り崩すのに男系の血筋を断ち日本版易姓革命を起こさせるのが、日本破壊最速の道だと本能的に知っているのだろう。
●狙いは皇統の途絶
仮に愛子内親王殿下が天皇となられたとする。民間男性との結婚で生まれるお子様は男女に関わりなく母親の血でのみ皇統につながる女系皇族である。その方々が天皇に即位なされば、男子、女子に関わりなく女系天皇が誕生し、その時点で男系のお血筋は絶え、日本版易姓革命が実現する。
わが国は、中国の対日情報工作に操られない為のあらゆる立法を急ぐべきだ。同時に、日本の国柄を潰し、日本国弱体化が中国の目的であることを日本国民自身が自覚し、騙されないことが大事である。(了)




