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奥富精一

【第1112回】野放図に外国人を受け入れた川口市の窮状

奥富精一 / 2024.01.29 (月)


川口市議会議員 奥富精一

 

 埼玉県川口市は60万人が住む中核市で、その6.7%に当たる約4万人が外国人だ。多くは地域社会に馴染んでいるが、一部の外国人によるトラブルも発生している。特に中東系の外国人に関連した問題が起きている。

 ●暴走事故、暴力事件が発生
 私は、地域に住む外国人との軋轢を解消するために、清掃活動、パトロール、シンポジウムを通じて問題解決に取り組んできた。しかし、ここ数年は不正改造車による暴走運転や解体業者の過積載などの問題が増加し、死亡事故や暴力事件も発生している。これらのトラブルを解決するため、外国人問題に取り組むことを公約の第一に掲げて市議会議員選挙で当選した。その後の議会において、6月29日、地域の安全と公共の秩序を守るために「一部外国人による犯罪の取り締まり強化を求める意見書」を提出し、可決された。
 一部議員からは差別的であるとの反対もあったが、数日後には、問題のある地域で30人ほどの騒乱があり、7月4日には医療センターで100人規模の騒動があった。地域の憂慮を議会で決議することの重要性を理解せず、好き勝手に振舞う外国人の実情がネットなどを通じて広く世間に知られるようになった。しかし、一部メディアは外国人を擁護し、地域で差別を受けていると報じた。民放テレビの取材を受けたが、私が地域の窮状を訴える映像は1秒も放映されず、苦労している外国人を取り上げ、日本での外国人との共生を促す内容であった。実際に苦しんでいる地域住民の窮状を知っているだけに、非常に悔しい思いをした。

 ●最優先にすべき地域の安全と秩序維持
 外国人問題の一因は、難民申請者の仮放免制度にあると考える。日本に「観光・ビジネス」目的で入国し、90日のビザが切れると難民申請をする。申請が却下されると入管に収容されるが、保証人を付ければ仮放免となり市中に住むようになる。本人が希望しなければ自治体に居住実態が知らされることもない。大変おかしな制度である。このことは地元の代議士などを通じて政府に伝え、制度の見直しと改善を求めてきた。
 私の主張は、①犯罪・不法行為を行う外国人は帰国してもらう②外国人には地域のルール・慣習を守ってもらう③自治体に負担を強いている入管行政の矛盾を是正する④外国人が騒動を起こしても不起訴処分になることが多い訴追の現状を是正する―ということだ。これは人種・民族差別ではなく、受け入れ後のことを考えずに野放図に外国人を居住させ、軋轢やトラブルを放置して責任を自治体と地域に丸投げして押し付ける国の在り方に疑問を投げ掛けるものだ。
 本年施行される改正入管法では、難民申請が3回までに制限され、犯罪者は強制送還されることになる。今後は法の厳正な執行を求め、地域の安全と秩序の維持を最優先に考えた対策を政府に強く求めたい。(了)