公益財団法人 国家基本問題研究所
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今週の直言

櫻井よしこの記事一覧

国基研理事長 櫻井よしこ 市内の広大な土地を中国政府に売却するか否かで新潟市が大きく揺れている。 問題の土地は新潟駅から500メートルの市中心部に位置する万代小学校跡地で、約5000坪である。これを総領事館建設用地として中国に売却し、最近閉店した百貨店跡地も売却して中華街を作りたいと、新潟市長の篠田昭氏らは考えている。 尖閣は「小さな事件」? 私は10月末に新潟県を訪れ、初めて...

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国基研理事長 櫻井よしこ 尖閣諸島周辺のわが国領海侵犯事件の第一段階は、「市民連合」対「国家」の闘いだった。国家観なき菅直人民主党政権と、領土拡大にひた走る帝国主義国家、中国共産党政権との対立である。 領海侵犯事件を公務執行妨害に問い、刑事事件として扱おうとした日本とは対照的に、中国は、船長の即時無条件釈放を要求し、「中国の領土領海」における日本の如何なる監視行動も許さないと発表したこ...

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国基研理事長 櫻井よしこ 民主党を大敗させた参議院議員選挙は、同党の病根である左派系労組の影響力を、とりわけ参議院において強める結果になった。 民意は左派の拒絶 今回の参院選の特色は、選挙区と比例区で相反する結果が出たことだ。選挙区では自民優勢、民主劣勢が顕著で、自民の39議席に対して民主は28議席にとどまった。神奈川選挙区で現職の法相、参院議員を4期つとめた千葉景子氏が落選したのは...

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理事長 櫻井よしこ 「今日の政治の最大の問題は、金のかかる選挙である。そして、政治資金をめぐって腐敗が起き、政治家の倫理観が問われている」今から30年前、小沢一郎氏は、父、佐重喜氏を偲しのんで纏まとめられた『人間小澤佐重喜』(小沢一郎後援会・陸山会発行)の中で、こう書いた。政治資金に起因する腐敗を防ぎ、政治倫理を正しく保つために、氏が唱えた改革が、選挙制度の改正、即ち小選挙区制の導入と政治資...

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当研究所では、週一回のリポート「今週の直言」の会員向け配信を平成21年9月7日から開始致しました。当研究所の企画委員らが執筆し、法人会員・賛助会員の方には毎週月曜日にEメールかファクスでお届けします。個人会員の方はホームページの会員専用ページでご覧下さい。会員専用ページに掲載したリポートは、2週間後に公開します。 理事長 櫻井よしこ 1月19日、駐日米国武官が主催する予定の「ホームパー...

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理事長 櫻井よしこ 新しい年が巡って来る。私たちの前に広がるこの一年は緊張あふれる年になるだろう。私たちは民主党政権下の政治的空白と政府の機能停止状態から脱して、多くの緊急事態に向けての準備を整えなければならない。最も切迫した緊急事態は、日米関係のゆらぎである。 日本に孤立の恐れ 米国に対する好悪に拘わらず、日本の生き残りを担保する当面の力は、日米安保条約の下で緊密な日米協力関係を維...

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