【第27回】地球温暖化騒ぎから学ぶこと
アラスカ大学国際北極圏研究センター所長・国基研客員研究員 赤祖父俊一 残念ながら、地球温暖化問題は「気候学」という地味な純学問が特殊な政治目的に利用され、悪用され、翻弄ほんろうされた良い例として科学史上に残るであろう。気候学者ばかりでなく、他の分野の科学者も多く参加したので、問題は科学全体に及ぶ。こんな騒ぎを起こした科学と科学者は、一般市民の信用を失う可能性さえある。 ●記録を操作した...
【第26回】第2の田母神事件を見過ごすな
国基研企画委員・評論家 潮匡人 12日の日米共同訓練の開始式で、陸上自衛隊第6師団第44普通科連隊長の中沢剛1佐が「同盟というものは、外交や政治的な美辞麗句で維持されるものではなく、ましてや『信頼してくれ』などという言葉だけで維持されるものではない」と述べた。同盟の本質を的確についた至言と言えよう。でないなら、防衛省・自衛隊など無用の長物である。 繰り返された不当な処分 だが、北沢俊...
【第25回】国民の理解超える小沢氏不起訴
TMI総合法律事務所弁護士 頃安健司 民主党の小沢一郎幹事長は、石川知裕元秘書(現代議士)に係る政治資金規正法違反(虚偽記載)の共犯として告発を受け、東京地検特捜部の取り調べを受けたが、嫌疑不十分で不起訴となった。この事件については、「形式犯に過ぎない微罪で石川代議士を逮捕したのは権力の乱用である」「石川代議士が小沢幹事長の指示で虚偽記載を行ったのは明白であると思われるのに不起訴になったのは...
【第24回】小沢氏の君臨は日本の恥
理事長 櫻井よしこ 「今日の政治の最大の問題は、金のかかる選挙である。そして、政治資金をめぐって腐敗が起き、政治家の倫理観が問われている」今から30年前、小沢一郎氏は、父、佐重喜氏を偲しのんで纏まとめられた『人間小澤佐重喜』(小沢一郎後援会・陸山会発行)の中で、こう書いた。政治資金に起因する腐敗を防ぎ、政治倫理を正しく保つために、氏が唱えた改革が、選挙制度の改正、即ち小選挙区制の導入と政治資...
【第23回】夫婦別姓を認めてはならない
当研究所では、週一回のリポート「今週の直言」の会員向け配信を平成21年9月7日から開始致しました。当研究所の企画委員らが執筆し、法人会員・賛助会員の方には毎週月曜日にEメールかファクスでお届けします。個人会員の方はホームページの会員専用ページでご覧下さい。会員専用ページに掲載したリポートは、2週間後に公開します。 国基研理事・弁護士 高池勝彦 外国人参政権法案提出の動きの影に隠れて見...
【第22回】永住許可の乱発を止めよ
当研究所では、週一回のリポート「今週の直言」の会員向け配信を平成21年9月7日から開始致しました。当研究所の企画委員らが執筆し、法人会員・賛助会員の方には毎週月曜日にEメールかファクスでお届けします。個人会員の方はホームページの会員専用ページでご覧下さい。会員専用ページに掲載したリポートは、2週間後に公開します。 国基研企画委員・東京基督教大学教授 西岡力 一般永住者が10年で5倍に急...
【第21回】外国人参政権法案の上程阻止を
当研究所では、週一回のリポート「今週の直言」の会員向け配信を平成21年9月7日から開始致しました。当研究所の企画委員らが執筆し、法人会員・賛助会員の方には毎週月曜日にEメールかファクスでお届けします。個人会員の方はホームページの会員専用ページでご覧下さい。会員専用ページに掲載したリポートは、2週間後に公開します。 日本大学教授・国基研客員研究員 百地章 法案をめぐる動きに変化? 1月...
【第20回】日米同盟空洞化に抵抗する駐在武官の催し
当研究所では、週一回のリポート「今週の直言」の会員向け配信を平成21年9月7日から開始致しました。当研究所の企画委員らが執筆し、法人会員・賛助会員の方には毎週月曜日にEメールかファクスでお届けします。個人会員の方はホームページの会員専用ページでご覧下さい。会員専用ページに掲載したリポートは、2週間後に公開します。 理事長 櫻井よしこ 1月19日、駐日米国武官が主催する予定の「ホームパー...
【第19回】来年こそ日米関係深化を
理事長 櫻井よしこ 新しい年が巡って来る。私たちの前に広がるこの一年は緊張あふれる年になるだろう。私たちは民主党政権下の政治的空白と政府の機能停止状態から脱して、多くの緊急事態に向けての準備を整えなければならない。最も切迫した緊急事態は、日米関係のゆらぎである。 日本に孤立の恐れ 米国に対する好悪に拘わらず、日本の生き残りを担保する当面の力は、日米安保条約の下で緊密な日米協力関係を維...
【第18回】北朝鮮貨幣改革、市場商人の貯金収奪が狙い
国基研企画委員・東京基督教大学教授 西岡力 最下層に別途ばらまき 北朝鮮が貨幣改革を行った。外部メディアとして新札を最初に入手した「自由北朝鮮放送」(韓国の脱北者が運営)によると、12月1日から6日まで、勤労者1人当たり10万ウォンを限度に新札に交換するとともに、別途、勤労者全員に、旧札5万ウォンに相当する新札500ウォンを配ったという。 10万ウォン以上をタンス貯金していた中産層か...