公益財団法人 国家基本問題研究所
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今週の直言

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国基研理事 塚本三郎 政治とは、天命なのか。否、大衆が天命に動かされ、振り回され、大きな波動となって、政治を因縁付けて来たのではなかろうか。 公職追放が遺恨の原因 敗戦後いち早く戦前からの因縁に基づいて、鳩山家を引き継いだ鳩山一郎が中心となり、河野一郎や三木武吉が中核となって、自由党を結成した。ところが、不幸にも彼等は、戦時中の言動が問われて、公職追放の身とされた。 致し方なく...

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国基研企画委員・福井県立大学教授 島田洋一 国連で「福田合意」継承を宣言 自民党政治の抜本見直しを掲げる鳩山政権が、驚くほど無批判に“過去”を受け継ごうとしている問題がある。対北朝鮮政策である。9月24日、鳩山由紀夫首相は、国連総会演説で次のように語った。 「拉致問題については、昨年に合意したとおり速やかに全面的な調査を開始する等の、北朝鮮による前向きな行動が日朝関係進展の糸口となるであ...

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国基研企画委員・評論家 潮匡人 新しい防衛相に北澤俊美参院議員が就いた。9月17日夕刻、新大臣は防衛省で初の臨時会見を行なった。その驚くべき発言内容が、防衛省公式サイトにアップされている。 以下は、その際の質疑応答である。 やはり繰り返された嘘 自衛隊のインド洋での補給支援活動に関し、「『延長しない』という判断をされた理由、この政策的な理由というのはどのようなところにあるのでし...

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国基研企画委員・東京国際大学教授 大岩雄次郎 鳩山由紀夫民主党代表は9月7日、「朝日地球環境フォーラム2009」に参加し、22日の国連気候変動サミットで、CO2削減の中期目標として「2005年比30%減(1990年比25%減)」を表明すると発言している。そうした国際公約の前に、国民への説明責任を果たし、信任を得るべきである。 環境対策の費用と便益を提示し、国民に選択の機会を与えよ 民...

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国基研企画委員・主任研究員 冨山泰 次の首相になる鳩山由紀夫民主党代表の「脱米入亜」的な主張が米国で波紋を投じた。特に保守派の研究者やメディアから「反米」「反資本主義」と烙印を押され、日米同盟への影響について懸念が表明されている。 核廃絶は大甘 米国の保守派シンクタンク、ヘリテージ財団のクリングナー上級研究員は、8月31日付の論文で、民主党の政策の中には米国の利益に反するものが多く、...

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国基研企画委員・拓殖大学教授 遠藤浩一 民主党は圧勝し、自民党は壊滅的敗北を喫した。わが国は、かつて経験したことのない政権交代劇に直面することとなる。それも、有権者自身の意思によつて。 今年に入つて、ミニ統一地方選挙や東京都議選などで「現職」が落選する事態が続出した。今回の自民党惨敗も、言つてみれば、「現職」に対する不信任である。実績の否定であり、その実績を前提として引き続き政権を委ね...

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国基研企画委員 西岡力 異例の厚遇だった国葬 8月18日金大中元大統領が亡くなった。翌19日夜、韓国李明博政府は、23日までの6日間を服喪期間とする国葬を実施することを決めた。北朝鮮は、党宣伝担当書記・金己南、党統一戦線部長・金養健らを弔問団としてソウルに送った。弔問団の派遣通知から日程調整まで、北朝鮮は韓国政府でなく民間機関の金大中平和センターを窓口とした。 ジャーナリストの趙甲済...

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