公益財団法人 国家基本問題研究所
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今週の直言

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国基研企画委員・福井県立大学教授 島田洋一    ジョン・ボルトン元米国連大使が4月9日付で大統領補佐官(国家安全保障担当)に就任する。ボルトン氏とは過去に6、7回面談したが、気さくでユーモアを解すると同時に、頭脳明晰めいせきで正義感が強い。一度、「あなたのようなレーガン保守は」と言いかけたところ、同氏は遮さえぎって、「私は高校時代、すなわちレーガンがまだ民主党員だった頃から...

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国基研企画委員兼研究員 冨山泰    米国のトランプ大統領が先週、ティラーソン国務長官を解任した。5月までに開かれそうな初の米朝首脳会談を控えて、米外交の要である国務長官の首をすげ替えることが対北朝鮮政策にどういう影響を与えるか予測し難く、4月に訪米を予定する安倍晋三首相がトランプ大統領と北朝鮮問題への対応を擦り合わせることが重要になってくる。  ●国務長官解任が示す不...

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国基研企画委員・東京国際大学教授 大岩雄次郎    トランプ米大統領は8日、鉄鋼とアルミニウムの輸入制限を発動する文書に署名した。同じ日、米国を除く環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)加盟11カ国が、本年度中の発効を目指して新協定に署名した。  指導力を発揮すべき超大国が身勝手な行動に走れば、世界の安定は脅かされる。米国は責任の重さを自覚すべきである。同時に、日本を含めて主...

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国基研企画委員・麗澤大学客員教授 西岡力    私は昨年9月、北朝鮮が6回目の核実験を成功させた直後から、米国の軍事圧力と国連安保理決議に基づく経済制裁は効果を上げてくるから、「金正恩は自分の命を守るために中身のある交渉に応じるはずだ」(9月4日付「今週の直言」)と書いてきた。ついに、それが実現した。  しかし、私は同時に、北朝鮮は制裁や圧力で苦しくなったら対話に応じるが、...

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国基研企画委員 太田文雄    1日のBSフジの中国軍近代化に関する番組に、陸海空3自衛隊の元将官1人ずつが登場した。陸上自衛隊の元将官がBSフジの用意した中国の現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」の地図を補完して、陸路の「一帯」には①モンゴル~ロシア②中央アジア~西アジア③新ユーラシア・ランドブリッジ(横断鉄道)④インドシナ半島回廊⑤パキスタンのグアダル港に至る経済回廊...

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産経新聞外信部次長 矢板明夫    1913年10月に中華民国の大総統に就任した袁世凱は、自身の権力強化を図るため、皇帝になりたいと考え始めた。その意向を周辺に漏らすると、官製メディアはすぐに「中国には皇帝が必要だ」という世論作りを開始した。全国各地から「袁の即位」を求める陳情団が北京に殺到。1915年12月、参政院(国会)が満場一致で袁を皇帝に推戴したことを受け、袁は191...

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国基研企画委員・麗澤大学客員教授 西岡力    「文在寅政権は大局的見地で金英哲訪問を受け入れてほしいと言った。しかし、46人も殺しておいて、その犯行を認めもしない殺人者を文政権が歓迎するなら、韓国のために犠牲になった者の名誉は踏みにじられる」―。2010年に韓国海軍の軍艦「天安」への攻撃で犠牲になった乗員の遺族の言葉だ。  ●一行に軍用道路開放  2月25日午前9時...

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国基研企画委員 湯浅博    中国の習近平政権による現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」(BRI)が東南アジアから南西アジアにかけて難航している。中国は相互利益を強調するが、実態は「略奪経済」ではないかという疑いが広がっているからだ。  BRIは、陸のシルクロードである「帯」と、海のシルクロードである「路」の二つの経済圏を築き、これを一体化して、米国を凌駕するような超大...

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国基研企画委員 太田文雄    トランプ米政権が昨年12月に公表した「国家安全保障戦略」(NSS)、今年1月の「国家防衛戦略」(NDS)、そして今月の「核態勢見直し」(NPR)という一連の戦略文書を総括してみると、トランプ大統領自身が署名したNSSの巻頭言を除けば、中長期的視野に立った極めて堅実な戦略体系になっていると言える。    ●NSS巻頭言の問題点  トランプ大...

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国基研企画委員兼研究員 冨山泰    トランプ米大統領は1月30日の一般教書演説の外交・安全保障部分で、米国に挑戦する存在として、北朝鮮やイランといった「無法国家」、過激組織「イスラム国」(IS)などの「テロ集団」、そして中国とロシアのような「ライバル国」の三つを挙げた。しかし、演説で中国の覇権主義的行動を具体的に批判することはなく、拍子抜けであった。  ●「ライバル国...

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