公益財団法人 国家基本問題研究所
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今週の直言

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主の羊クリスチャン教会牧師・東京キリスト教神学研究所幹事 中川晴久       現在、盛山正仁文部科学相は旧統一教会の関連団体から選挙支援を受けたにもかかわらず「教団と関係がない」ことを強調し、一方で選挙応援をした旧統一教会信者は「捨て駒」同然の扱いに憤慨し、盛山氏との関係をマスコミにリークして対抗している。  事の始まりは、安倍晋三元首相が旧統一教会を憎むテロリストに暗殺され...

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国基研企画委員兼研究員・麗澤大学特任教授 西岡力    「(岸田文雄)首相が平壌を訪問する日もあり得るであろう」。2月15日、北朝鮮の事実上のナンバー2である金与正副部長が、談話でこう述べた。1月5日には、兄の金正恩委員長が岸田首相に閣下という敬称を付けて能登半島地震の見舞い電報を打っている。これらの動きは、拉致問題を核問題と切り離して先に交渉しようという岸田首相のメッセージが北...

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国基研企画委員兼研究員 冨山泰    今年の米大統領選挙で共和党候補としての指名をほぼ確実にしたトランプ前大統領が、防衛費をきちんと払わない北大西洋条約機構(NATO)同盟国への攻撃をロシアに促す趣旨の発言をして、物議を醸している。11月の本選挙で仮に当選すれば、日米同盟の在り方にも注文を付けてくる可能性が否定できず、日本としてもあらゆる事態を想定して対応を練っておく必要があるだ...

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国基研企画委員・元陸上幕僚長 岩田清文    日英伊3か国共同による次期戦闘機の開発をめぐり、公明党首脳部が慎重姿勢を崩さず、連立与党の足並みを乱している。  ●盟友を増やす戦闘機第三国移転  高度な技術と先進的な運用ノウハウが要求される次世代戦闘機の開発は、もはや一国のみでは開発できず、それぞれの国の最先端技術と知見を統合することが主流となっている。この共同開発により、...

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国基研企画委員・麗澤大学特別教授・元空将 織田邦男    1月14日、ロシアの早期警戒機A50(メインステイ)がウクライナ南東のアゾフ海上空でウクライナ軍の対空ミサイルによって撃墜された。日本ではあまり報道されていないが、外国メディアはこの日をロシア軍の「暗黒の日」と伝えた。A50 が撃墜された軍事的意味は大きい。  A50は、半径650キロ以内の航空機を発見し、半径300キロ...

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国基研企画委員・元内閣官房参与 本田悦朗    日本銀行は、長く我が国経済を停滞させてきたデフレから完全に脱却するため、粘り強く金融緩和を継続している。その枠組みは、日銀当座預金の金利や長期国債の買い入れ量を調節することによって短期の政策金利と長期金利を操作し、イールドカーブ(縦軸に利回り、横軸に残存期間を取って描いた利回り曲線)に下押し圧力を維持したまま、滑らかな右肩上がりとな...

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国基研企画委員・月刊「正論」発行人 有元隆志    解散すべくして解散したと言っていい。自民党の最大派閥、清和政策研究会(安倍派)のことである。会長だった安倍晋三元首相という「羅針盤」を失い、後継会長をめぐり迷走した上、政治資金収支報告書への派閥パーティー収入の不記載見直しを安倍氏が指示したにもかかわらず、従わなかったからだ。  ●幹部の責任うやむやに  「解散は安倍さん...

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国基研企画委員・韓国研究者 荒木信子    1月24日、韓国ソウル西部地裁は、戦時中の慰安婦は売春婦の一種だとの発言で訴えられていた元大学教授に無罪を言い渡した。この裁判は、2019年9月、柳錫春・元延世大学教授の講義の録音が外部に流出し、その発言が名誉毀損に当たるとして元慰安婦支援団体「挺身隊問題協議会」(挺対協=「正義記憶連帯」の前身)が訴えたものである。  裁判は次の三つ...

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国基研企画委員兼研究員・麗澤大学特任教授 西岡力    北朝鮮で重大な政策転換が起きている。「韓国は統一されるべき同じ民族ではなく、戦争で平定すべき敵国」だとされた。昨年末の朝鮮労働党中央委総会と今年1月15日の最高人民会議で金正恩委員長が行った二つの演説でそれが明確に示された。  特に驚かされたのは、後者の演説で、祖国統一3大憲章記念塔を「コルプルギョン」(見苦しい)と罵倒し...

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川口市議会議員 奥富精一    埼玉県川口市は60万人が住む中核市で、その6.7%に当たる約4万人が外国人だ。多くは地域社会に馴染んでいるが、一部の外国人によるトラブルも発生している。特に中東系の外国人に関連した問題が起きている。  ●暴走事故、暴力事件が発生  私は、地域に住む外国人との軋轢を解消するために、清掃活動、パトロール、シンポジウムを通じて問題解決に取り組んで...

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